こんにちは、ACシステムです。
工事紹介が多くなっていますが、今回は少し座学的な内容をお話しします。
安全ブレーカーの200V対応・非対応について
意外と知らない人も多いですが、家庭用エアコンでも能力が大きくなれば200V（ボルト）の電源が必要になります。最近では10畳くらいのエアコンでも200Vという機種があります。
エアコンを設置する部屋のエアコン専用コンセントが100Vの場合、200Vのエアコンを設置し使用するには分電盤（洗面所とかの天井近くにあるやつ）で、そのコンセントに来る電圧を変更しなくてはなりません。ちなみにこの作業は国家資格 電気工事士が必要です。
電圧変更やコンセント交換の作業費相場は合わせて5000円〜6000円程度で、多くの場合はこの費用だけで完了すると思います。
しかし、たまに追加費用が発生する場合があります！
それは、エアコン専用になっており電圧変更したい子ブレーカー（分電盤の中にたくさん並んでいるやつの１つ）が200V対応になっていない時です。
そもそもそんなに大きな能力のエアコンを必要としない部屋という前提で100Vのみ対応で良いだろうという設計になったのだと思います。
200Vのエアコンを取り付けたいけど、子ブレーカーが200V対応でない場合には、200V対応のものに交換が必要になり、上記電圧変更とコンセント交換費用に加え、安全ブレーカー交換費用が必要になります。
何が問題か？
ここで問題なのは、この追加費用については現場での判断となることが圧倒的に多いという点です。
やはり現場での追加費用ってなんか嫌ですよね？
業者としては事前に「安全ブレーカーは200V対応になっていますか？」と聞きたいところですが、聞いても98%のお客様は「わかりません」と回答するでしょう。分電盤を開けて、どれがその部屋のエアコン専用ブレーカーに該当するのか探すのも一般のお客様には難しいはずです。
この追加費用が原因で業者と料金トラブルになったというお客様に出会ったことがありますが、別に業者は悪くないのでは？と思いました。
200Vエアコンを設置する時に確認したいこと。
200Vエアコンを取り付ける時には電気工事が必要になるケースが多いです。下記の内容で確認・理解できるものは確認し、工事前に業者に伝えると良いと思います。
- 設置する部屋にエアコン専用コンセント（主に天井付近のコンセント）はあるか？
- そのコンセントの電圧は100Vか200Vか？（200Vなら表記あり）
- そのコンセントが100Vの場合、分電盤左側に黒・白・赤の太い電線がみえるか？（単相３線式か？）
- エアコン専用の子ブレーカーは200V対応か（対応なら「100V/200V」と表記あり）
引越しで200Vエアコンを新居に持ってきたけど、取り付け・使用するには大掛かりな電気工事が必要だったというケースもあります。
安易に200Vエアコンを買ったり、もらったり、移設したりすると後々問題が起きることもあるので慎重に。
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