エアコンからのポコポコ異音の原因と対処方法を解説
1.エアコンからポコポコ異音がする原因
マンションにお住いの方で、夏場エアコンから「ポコポコ」と音がして故障かと不安になる方も多いです。しかし、そのポコポコ音は故障ではないので安心してください。
冷房使用時に室内機の熱交換器で発生する結露水を外に排出するためのドレンホースから空気が室内に流れ込み、その空気が溜まっている水を押し上げることが原因です。高気密な室内(低圧)と室外(高圧)の気圧差によりこのような現象が発生しますので、気密性の高いマンションでは頻繁に発生します。
そして、この現象を解決してくれるのがエアカットブルブです。
2.ポコポコ音を解消する方法とメンテナンス
2.1 エアカットバルブを取り付ける
「エアカットブルブ」はその名と通り、「エアーをカットするバルブ」です。ドレンホースの途中に取り付けるだけで、室外からの空気の流れ込みを防ぎ、結果的にポコポコ音が解消されます(もちろん、室内からの結露水の排出はスムーズに行えます)。取り付け作業自体は難しい作業ではないたため、女性でも取り付け可能です。
一番よいのはエアコン取り付け時に設置業者に依頼することですが、エアコン設置前に「ポコポコ音がなるかどうか」はわからない部分もあるので、業者から勧められる場合もあれば、そうではない場合もあります。エアコン設置時にエアカットバルブをつけず、後日、異音に気づくケースも少なくありません。
その場合は都度、業者に依頼してもいいですが出張費などを含めるとかなり割高になってしまいます。前述の通り、よっぽどのことでなければエアカットバルブの取り付けは難しくないのでご自分で行なっても良いでしょうし、エアコン設置時に1000円〜3000円程度で頼めるのであれば業者に取り付けをお願いした方が何かと問題なくスムーズかと思います。
エアカットブルブ本体は通販やホームセンターでも売っています。最近では100円ショップでも購入できるみたいです。作業に必要なものはカッターとビニールテープ。基本的にこれだけです。
2.2 エアカットバルブのメンテナンス
「無事に取り付けできて終わり〜ヤッホ〜』というわけにはいきません。エアカットブルブ唯一のデメリットがメンテナンスが必要と言うことです。
エアコン内部の汚れ具合にもよりますが、排出される結露水と一緒にホコリ・ゴミも流れます。そのゴミがエアカットブルブに蓄積すると排水が困難になり最悪、室内で水漏れを起こします。水漏れの前段階としてエアコン内にカビが生えている、悪臭がするなどがあります。
DIYで取り付けた人はその存在を自分でわかっているのでメンテナンスも難くないと思いますが、業者に取り付けてもらった人は特に注意が必要です。メンテナンスしてますか?エアカットバルブの詰まりが原因で水漏れしたお客さま、当方も何人も出会っています。
2.3 エアカットバルブ後付けの注意
エアコンを設置後、後日「ポコポコ音」が気になり、エアカットバルブを取り付けようにも設置状況的に簡単に取り付けできないケースもあります。
よくあるのは、室外機が邪魔してドレンホース周りの作業ができないケース。このようなケースでは室外機から配管や電線を取り外す作業が必須になるため、エアカットバルブの取り付けだけでも室外機の脱着で作業費用も高くなります。
エアコン設置後のエアカットバルブ取り付けはその他作業が発生してしまうこともあるので、事前に業者と詳細を共有し確認・見積もりをとることをお勧めします。
3.エアカットバルブの料金相場
エアカットブルブ本体は数百円のものから、数千円のものまであります。家庭用エアコンであれば数百円のもので問題ありません。100円ショップでも購入できますが、品質やメンテナンスのことを考慮すれば500円程度のものがおすすめです。
エアコン取り付け時に業者に依頼した場合には作業費込みで2000円〜3000円くらい、エアカットバルブの取り付けだけ依頼した場合には5000円〜8000円くらいが相場かと思います。
注意したいのがぼったくり業者です。エアカットブルブの取り付けだけで1万円以上請求する業者もいるようです。もし、エアカットブルブを業者から勧められてあまりにも高く感じたら「大丈夫です」と断りましょう。
4.まとめ
以上、エアコンのポコポコ音解消の必需品、「エアカットブルブ」についてでした。
- エアコンから聞こえる「ポコポコ音」は故障じゃない。空気がドレンホースを逆流している。
- 「ポコポコ音」は「エアカットブルブ」で解決!
- 「エアカットブルブ」は取り付け後もメンテナンスが必須!メンテナンス不足で水漏れが起きることも。
- 業者依頼時の料金相場は2000円〜3000円くらい(エアコン設置時と同時)