引越し時のエアコン取り外し工事をトラブルなく終えよう
何かと忙しい引越し。借りている部屋に自分で設置したエアコンの取り外しを忘れ、引き渡し日ギリギリでエアコン工事業者を探す人も珍しくありません。しかし慌ててしまったばかりにトラブルになってしまうケースもあります。
この記事では、引越し時のエアコン取り外し工事依頼にあたっての注意点についてお話ししますので参考にしてください。
1.電力会社の解約はエアコン取り外し後に
電力の契約を解約するのはエアコンを取り外した後にしてください。設置されているエアコンを取り外す時には配管内部を循環している冷媒ガスを室外機に戻す作業(ポンプダウンと言います)を行います。ポンプダウンはエアコンを冷房運転しながら行うため、通電していない場合にはポンプダウンすることができません。
ポンプダウンできないと言うことは、冷媒ガスを室外機に戻せないということなので、引越し先でそのエアコンを使用する場合には取り付け時に冷媒ガスの再充填作業が必要になり、数万円の費用が必要となります。電気が使用できるうちにエアコン取り外し工事を業者に依頼してください。
最近は住宅の電力量計が遠隔で操作できるスマートメーターというものに置き換わっており、一度契約を解約したとしても電力会社に連絡すれば従来と比較すると早く復旧してもらえます(料金は日単位で請求されます)。しかし、復旧申請の連絡後30分〜数時間程度待たされることもしばしばあり、待たされる時間によってはエアコン取り外し作業をその日に行えないという事態になる可能性もあります。
引越し日、部屋の引き渡し日がギリギリの場合には注意してください。
2.業者依頼時の確認事項
業者にエアコン工事を依頼(問い合わせ)すると、エアコンの情報や現場状況について聞かれます。つまりお客様はそれに答えられる準備をしておく必要があります。
【メモしておくこと】
- 対象エアコンの型番、年式、重量
- 室内機と室外機の位置関係(「室内機2階、室外機地面」など)
- 室外機設置状況(公団吊り、屋根上設置、壁面など)
- エアコンの処分を希望するか
- 作業希望日
最低限、上記を伝えることである程度しっかりした見積もりをしてもらえると思います。逆に型番程度しか聞かれない場合には作業当日現場で追加請求される可能性もあります。
当社を含め最近ではメールだけでなくLINE(アプリ)を使って見積もりや工事依頼できる業者も増えてきました。基本的にはLINEでは写真を送るだけで済むのでLINE、メール対応している業者さんを探すのも良いかもしれません。
3.自分で取り外さない
エアコンの取り外し作業は取り付け作業よりは難しくありません。ネット情報を参考にお客様ご自身で取り外し作業を行うケースも増えてきたように思います。もう使わないエアコンならポンプダウンさえ行えば適当に取り外してもいいと思いますが、再取り付けするのであれば、そのような取り外しはしてはいけません。
特に引越し時に「業者に依頼する時間がない」という人で経験も情報も道具も乏しい中、ご自分で作業しようとしている方は注意してください。お客様ご自身でエアコンを取り外すと以下のような問題が起きる可能性があります。
- 想定外の修理費用が発生する。
- 取り付け作業を業者に断られる。
適切に取り外されていないと再取り付け時に修理(多くは配管修理やガス補充)が必要なケースがあります。最悪の場合には新品エアコン買ったほうが安いということも。
また、いくらお客様が「適切に取り外した」と言っても取り付け業者にとっては「素人が取り外した、問題が起きた時に責任問題になる」という認識をされる場合も多いため、取り付け工事を断られるケースも少なくないのです。
取り外しから取り付けまで工事業者に依頼しましょう。引越し先が近所であれば取り外しも取り付けも同じ業者に依頼した方がいいと思います。